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  1. 1 kokura27 2007 12月 5 11:21 pm

    シュリーマン旅行記清国・日本 (講談社学術文庫 (1325)) (文庫)
    H.シュリーマン (著), 石井 和子

    トロイの遺跡を発掘したシュリーマンが、発掘をさかのぼること6年前に世界一周で日本に立ち寄ったときの旅行記。

    あの時期に清から横浜に入り、江戸、八王子などを精力的に見て回ったが、その観察力はさすがに後年トロイを発見するのも当然と感じられるくらいの才能を感じさせる。
    江戸時代に日本を訪れた手記はロイス・フロイスなどの物が残っているが、宣教師として訪れたフロイスのものはシュリーマンのそれに比べるとまるで小学生の読書感想文のように思えてしまう。

    税関で袖の下を役人に贈って荷物調べを回避しようとすると、そのようなものを受け取るわけには行かないと言われてそのモラルの高さに驚いたり、子供のしつけや識字率の高さに驚いたりと、当時の日本を垣間見ることができる。日本ではみな毎日風呂に入るために非常に清潔であるとしながらも、人夫などの下層階級はほぼ例外なく手足を皮膚病に冒されている、などの記述もある。

    シュリーマンは他国の言語を6週間でマスターしてしまうほどの天才であり、若くして商才を発揮して巨万の富を築くものの、子供のころの夢を実現すべく商売から手を引いてトロイ遺跡を発見した。この旅行記を読めば、彼ならば発見して当然と納得できる。


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